ウィクロス文化祭レポート
- 2015/10/16
- コラム
早くも10月となり、今年も終わりが見えてきました。
前回から結構な間が開いてしまったこのコラムですが、今回はウィクロス文化祭に企業出展参加してきましたので、そのレポートです。
実際ミモタイプはゲームや業務ソフト等を開発するIT関係の仕事をしている都合上、守秘義務という大人の事情もありまして、発表が自由に出来ないことが多々あったりします。しかも、仕事はインドア派です。
そのため、今回のようなイベントに参加させていただいたことは、広報的には話題があって大変ありがたいことであったりします。
まず今回参加させていただいたイベント、ウィクロス文化祭についてです。
ウィクロス文化祭は、株式会社タカラトミー様から発売されているトレーディングカードゲーム「Wixoss-ウィクロス」のイベントです。「Wixoss-ウィクロス」は2014年4月にTVアニメ「selector infected WIXOSS」、同年10月に『selector spread WIXOSS』とシリーズを放送しており、雑誌やイベントなどとメディアミックスを精力的に行われている人気作品です。ちなみに来年には劇場アニメを放送予定で、広報担当も楽しみにしています。
ウィクロス文化祭は、西新宿にある芸能花伝舎にて行われました。
建物は元小学校だったこともあり、とても雰囲気があります。
正門のところにはWixossのキャラクターである「緑子」や「アン」の垂れ幕が学校感を演出していました。イラストの雰囲気(?)に合わせた文字も、なんだかそれっぽいです。
入り口には、来月以降発売の新弾に収録される新キャラクターの大きなPOPも置かれています。
10時を過ぎるころには、既にたくさんの人が集まってきていました。ウィクロス文化祭の入り口は正門ではなく、正門の反対にある校庭側が入り口となっていたため、校庭の入り口から敷地沿いに長蛇の列が出来ていました。
校庭入り口から入場すると、まだすごい行列が続きます。そこから物販と当日開催されるカードゲームの対戦会イベント「第2ボタン争奪戦」の列、そしてスクウェア・エニックス様のロードオブヴァーミリオンⅢの列が出来ていました。
ミモタイプブースは大行列の間を通って、受付のある入り口か、ギャラリーデッキを通って教室に入ります。
写真は正門前のものですが、建物の中には看板キャラクターの「タマ」をはじめとした愛嬌あるデフォルメイラストが、学校の注意書きの様にところどころ張られていました。
廊下を曲がって奥の部屋に進むと、タブリエ・コミュニケーションズ様とスクウェア・エニックス様のブースに挟まれるように、こじんまりとミモタイプブースが設営されていました。
長テーブルの隣では、展示しているアプリ「ウィクロス図鑑」の紹介ムービーを流しています。
ブースではiPadとiPhoneのデモ実機と数枚のWixossカード、アプリの使い方を説明するシートが置かれています。簡素です。
(正直、広報的にはコード類があまり格好良くない展示です……)
実際のアプリ画面はこんな感じ。力強くも可愛らしい「タマ」の新イラストを使用させてもらっています。
「ウィクロス図鑑」の主な機能と仕様はこちら
・カード検索機能(通常の検索機能)
・画像認識(カードを画像で認識して検索します)
・図鑑機能(手持ちのカードを認識すると、図鑑に登録されます。デモ版未実装)
・デッキ構築支援(画像認識でデッキリストを作成。初手の手札を想定する仮回し機能。未実装)
・Fixos公式サイトやTwitter等のリンク
・iOS、Android対応
・ネットワーク必須
今回の「ウィクロス図鑑」デモ版の目玉は、なんと言っても画像認識。Wixossの全てのカードを認識して、詳細情報とFAQを手軽に表示させることが出来ます。
アプリの画像認識の使用感は、以下の動画を見て頂ければわかると思います。
(広報担当の机の上で用意したので、エルドラの読み取りのところだけピンぼけています。ごめんよ、エルドラ……)
実際のアプリの使用感はこんな感じでカードをかざすと、カードの枠が光る演出とカード名が表示されます。画面下のバーが動いて、右端に到達すると……。
詳細画像が表示されます。画像の認識はWixoss公式サイトに公開されているカードであれば、全て画像認識が可能です。(この点、意外と驚かれた方が多かったです)
ただし、パラレル版で通常のカードと図柄が大きく変わっているものや、SRなどの印刷の都合で光の加減で見え方が変わるものは、読み取りに時間がかかったり、場合によっては読み取りが難しいものがあります。
動画を見ると、カメラ起動までに少し時間がかかっています。
ちょっと技術的な説明をすると、今回のバージョンは一度に全てのカードデータ(およそ1000枚程度)を読み込んでいるため、カメラの起動までに10秒程度の時間がかかっています。そのため、端末もそれなりの性能を必要としており、今回のデモ機はiPhone6S plusとiPadAir2を使っています。
開発者によるとメモリが推定2GB以上の最近の端末でなくては一括ロードが厳しいため、メモリ2GB以下の端末を使用するユーザーには、カードの収録弾を選択する操作(例えば第一弾から第四弾までという形でボタン選択してもらうなど)が少し必要になりそうとのこと。また、現在よりもカードの種類が増えると現在動いている端末でも、収録弾を選択する必要が出てきそうとのことです。
ただし、これらは現在のスマートフォンの端末性能の上昇具合から見れば、これから一年以内に機種変更を予定するユーザーであれば、恐らくあまり問題にはならない可能性があることも言っていました。
また、Android端末のXperiaZ3でも少し起動時間は長くなりますが動作はしているので、基本的には2GB以上あれば現状のカード種類であれば動作はする様です。
ちなみに画像認識機能以外にも、公式サイトにある検索と同じ様式の検索機能が付いています。
カードの詳細はカードテキストの他、公式サイトのFAQ(公式によるカードの効果の解釈、ルール等)もばっちり表示されるため、真剣勝負中の確認にも重宝してもらえそう。
その他、今回のデモでは実装していない機能がいくつかあります。
自分の持っているカードの種類と数を登録していく図鑑機能(これが本当の狙いの機能です)やデッキ構築支援機能が入る予定でしたが、前者は展示の都合、後者は満足出来る域に達していないとのことで実装されていませんでした。
なお、イベント開始直後のミモタイプブースはこんな感じでした。
許可をいただいていないので撮影していませんが、開始直後から両隣のブースはとても大盛況でした。
正直、広報担当はブースを投げ出して隣のストラックアウトとロードオブヴァーミリオンⅢで遊びたかったですが、責任感からそっとミモタイプブースとしてゆとりある空間を提供し続けていました。
とはいえ、徐々に「ウィクロス図鑑」の動画を隣の列に並びながらも眺める方や、事前の少ない情報の中で興味を持って訪れてくれる方が増えていきました。その後は、物販や配布が一通り落ち着いたころには絶え間なく来場者の方々が来てくれるようになっていました。
たくさんの方がブースで実機を触って、手持ちのカードをデッキケースから出して試していただきました。意地悪に「これは読めないだろ〜」と言って差し出した手持ちのカードが読み取れた時の驚きの顔は、正直大変嬉しくありました。
やっぱりゲーム屋さんは自分の作った物で驚かすこと、大切にしたいですよね。
また、来場者の皆様から様々な熱い要望と応援、リリースを心待ちにする声をいただきました。正直、全く未定であるこの「ウィクロス図鑑」ですが、応援して下さる皆様のためにも偉い方の所に頭を下げに行く所存です。営業が。
さて、以上がミモタイプブースのレポートでしたが、ウィクロス文化祭では他にも色々な楽しいイベントが行われていました。
その一部について広報担当が(適当な合間にブースを他の人間に押しつけて)参加してきたので、ここからその簡単なレポートです。
自分のブースの番もあったのであまり時間をかけて回れませんでしたが、ウィクロス文化祭のメインイベントの一つであるWixossのカードゲーム対戦イベント「第2ボタン争奪戦」に参加してきました。
長蛇の列に並んで手に入れたのは、赤い腕輪です。これは一日に全部で四部ある対戦会の第二部参加権を持つ証明になります。
ブースを抜け出し……もとい対戦会のために早めに移動を開始したので、少し周囲も散策してきました。
配布物のお面や小説、イラストブックをいただきつつ、技術展示やシャドーボックスといった展示を見た後、対戦会を行う体育館へ移動します。
体育館の奥ではステージでWixossに関わる色々な情報の公開をしたり、演劇などの催し物をやっていました。ちなみに広報担当が対戦中に緑子のコスプレの方が壇上で演劇を行っており、大変気になりましたが、勝負中だったので残念ながら見ることは出来ませんでした。
対戦する机の上にはプレイマットと大会ルール説明のPOPが立ててあります。プレイマットの上には”第2ボタン”こと、持ち点数の代わりになる小さなカードが二枚、両側にそれぞれ置かれていました。
「第2ボタン争奪戦」では、相手の第2ボタンを一枚ずつ賭けて戦います。一回の部につき二回対戦を行い、獲得した第2ボタンの枚数でイベント限定のカードがもらえる仕組みです。
広報担当はエルドラというキャラクターを中心としたオリジナルデッキで参加しました。エルドラをオープンした時、対戦相手に「愛がありますね」と言われた言葉が印象的でした。
そうです。愛あるデッキなのです。
ちなみにですが、ミモタイプの構成員は全員Wixossプレイヤーであり、毎日休み時間に対戦を行うほどのよく訓練されたWixossプレイヤーです。(訓練されているかはさておき、毎日遊んでいることは事実です)
相棒と一緒の対戦で負けるわけが無いッ——!
妙なテンションで臨んだところ、結果は見事2勝して二枚の第2ボタンを獲得しました。
二回戦目の途中でカードの効果の解釈で審判を呼ぶことになり、すかさず広報担当は「ウィクロス図鑑」を使用して審判をサポートするなど、デッキのエルドラだけではなく広報担当も大活躍でした。(カードの効果解釈を間違えたのは、広報担当自身ですが)
一緒に参加した当社のコードネーム・名人(今年開催のヨーヨー世界大会ファイナリストの弟を鍛えた兄)は、サシェで参戦して一勝一敗でした。彼もサシェに対する並々ならぬ愛を持つ男でしたが、強敵の前に時の運は勝ち取れなかったようです。
※対戦していただいた方、楽しく対戦していただきありがとうございました。この場でもう一度お礼させていただきます。
そして最後に第2ボタンを交換してもらいに行きます。第2ボタンの所持数に応じてカードを選ぶ権利が与えられます。
二勝して計四枚の第2ボタンを持つ広報担当は、一枚好きなカードを選び、もう一枚がランダムで配布されます。五種類の限定カードの中から、二枚の限定カードがもらえるわけです。
やったー!
ちなみに名人(今年開催のヨーヨー世界大会ファイナリストの弟を鍛えた兄)も、ララ・ルー”N”を出展者特典でもらっていたため、ダブりました。(その後、仲良く交換しました)
本当に楽しいイベントでした。また次回のイベントに参加出来れば、今度はもっと驚いていただけるようなことを準備したいですね。
以上、ウィクロス文化祭のレポートでした。それではまた次回。